宇宙で一番愛してる
~奇跡の子が残してくれたもの~ 2025/6/21
全国書店・Amazonで発売中

書評

命は、長さではありません。
「11年を光のように駆け抜けた子と、 その子を育んだ母の記録に私は静かに涙しました」


書家・随筆家 金澤泰子

著者 令紫乃

この本では、眞秀が懸命に生きた証をつづり、彼が私たちに教えてくれたこ と、見せてくれた奇跡の話をお話ししたいと思います。同じような境遇にある 方や子育ての方針で悩んでいる方のお役にほんの少しでもお役に立てれば幸い です。 「宇宙で一番愛してる」これは、私と眞秀が大切にしてきた合言葉。今頃、宇 宙のどこかからこの本を覗いているかもしれません。喜んでくれていることを 願いながら、彼との人生を振り返っていきたいと思います。

Rei Shino

バイオリンを背負うわが子が見たい

眞秀も長男の眞蔵も2歳になる頃にはバイオリンを習わせ始めました。バイ オリンを習わせたのは私の希望です。主人が若い頃音楽業界に携わっていて、 絶対音感を持っていたこともあり、きっと子供たちも音楽の才能があるに違い ないと考えていました。 夫は「楽器はピアノが基本だよ」と言っていましたが、私はどうしてもバイ オリンを諦めたくありませんでした。なんといっても、あのフォルムの美しさ、 小さいのに完成された芸術美と、美しい音色、そのすべてが大好きで憧れだっ たんです

望む未来を先取りして祝う

眞秀が生まれてからの私の日常には、未来の希望をイメージする習慣ができ ていました。「こんな未来になっていてほしいな」という想像をして、その瞬 間の自分の感情、相手の表情、声、まわりの音、景色などを五感でイメージし ては、その世界に自分をどっぷりと浸からせるのです。 日本には「予祝」という風習があり、あらかじめお祝いをしておくことでそ の未来を引き寄せるという考え方があります。眞秀が生まれてから、私はこと あるごとにイメージの力で予祝をしていました。

全校生徒からの「がんばれ」

空が高く澄み渡った秋の季節、小学校に入ってはじめての運動会が行われま した。2年生からはコロナが蔓延していて、運動会は学年別で行われる形でし たので、1年生の時の運動会が一番印象に残っています。 この時、眞秀はかけっこに出場しました。「位置について、よーい、どん!」 で一斉に駆けだした同級生の中で、やはり小柄な眞秀はどんどんまわりから差 をつけられていきます。身体機能も弱かったので、みるみる差は広まってしま いました。 すると、トラックを一人で走っている眞秀に対して、全校生徒が「がんばれ、がんばれ」と声援を送ってくれたのです。もう涙でゴールが見えなくなるほど うれしかったです。

-A Child of Miracle-

舞台化プロジェクト「奇跡の子」

私たちは、舞台『奇跡の子』を通じて、生きることの意味、許し、再生、そして“本当の幸せとは何か”を問いかけます。
この作品は、過去の痛みや孤独を抱えながらも、自分自身と向き合い、やがて「幸せになっていい」と気づく一人の人物の内面の旅を描いた物語です。観る人の心の奥に触れ、自分自身を抱きしめるような温かな舞台を目指します。

本プロジェクトは、クラウドファンディングや寄付によって制作費を募り、監督・脚本・照明・音響は共鳴してくださるクリエイターたちと共に創り上げていきます。
出演者はプロ・アマ問わず、「伝えたい想い」を大切にできる仲間と共に。誰かの人生を変えるかもしれないこの舞台に、あなたの力をお貸しください。